生き別れていた妹に子供が生まれたので、殴り込みに行こうと思います。[ 茶番 ]
タイトルが長い。ラノベかな???
まず、またプレイヤーが嬉しかったお知らせからになるのですが、
まえがみさんの「カンナイ家の子孫チャレンジ」の主人公であるリンリー・カンナイ君と応募していたジェニーとの間に子供が産まれました!٩( ᐛ )و
アードラー兄弟のゲニーを女体化させたのが、こちらのジェニーです。
フランス語で「天才」。生き別れた双子の姉妹の妹。よくジェ"ミー"と間違えてしまうのですがジェ"ニー"です。
イケメンのリンリー君との子供の成長がとても楽しみ。
※こちらがジェニーとリンリー君との初対面。
※こちらで子供が引き取られました。+ジェニーの押しが強い。
(まだご覧でない方は、この記事がネタバレを含んでいるので先にお読み下さいませ♪)
そして、#12でのお話でベーゼにジェニーが子供を産んだ事がバレた時の妄想を掻き立てられたので、今回記事にさせていただきました。
といっても、いつもの茶番なのでお暇な時にふんわり見ていただけますと幸いです。
「ンだと!? ぜってー許さねェ……!!!」
※兄弟過激派の長男にバレてしまったの図。
poseもいつもの如くもっく様からお借りいたしました!
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特殊なファミリー
とある組織のとある事務所。
物々しい雰囲気と似つかわしくない騒々しさで、気だけが
「なァ、ボス。ちょっと借りてェもンがあるンだが……いいか?」
殺気立った飼い犬に冷めた視線も向けず、「ボス」と呼ばれた男は逡巡する。
別段ヲルは銃火器を寄越せと言われようが構わないが、もう妻子もある飼い犬がこんなに唸るのは久方ぶりのことで、その理由を把握しておかなければ後が面倒になると踏んだ。
それに、手を汚すまでもなく──あの
「……ベーゼ、何に使うのか言え。事と次第によれば許可はできない」
言い渋るベーゼに、最近相棒となったフェアヴェントが代わりに答える。
フェアヴェントはベーゼに同調しているようで、珍しく普段のだらしない格好ではなかった。
「ベーゼの妹、ジェニーちゃんに子供ができたんだってさ。しかも「相手は責任取らないかもぉ」って、これってさぁ……ボスにとっても、聞き捨てならない話なんじゃないの?」
言葉の途中から辺りの空気は冷え、ボスの赤い瞳が揺らめく。
「……確かな情報か?」
威圧感に気圧されながらも、ベーゼはジェニーから詳細を聞いた時の状況を思い浮かべた。
「お、おう。ゲニーがしつけェくらいにソイツのこと聞きだしたンだ、間違いじゃねェはずだぜ」
「……なら信憑性は高いな」
ベーゼの双子の弟は小さい時分から頭が良く回る。
件のジェニーも同じだが、ヲルの見てきたゲニーの小賢しさの比ではない。
「何でも持っていけ、後の事はこちらでどうとでもする」
ボスから許可を得たベーゼが、意気揚々と目当ての部屋へと入って行った。
「いやぁ、ボスってばベーゼたち兄弟には甘いよねー。本物の親父って感じ?」
残されたフェアヴェントが癪に障る軽口を叩く。
己の部下でなければ今頃、消し炭にでもしている所だ。
心配そうに見詰めるユラを横目に見て、気を落ち着ける。
「……その発言に2度目はない」
「怖ぁー! いや、まぁ……義母さんみたいで、おれはそのスタンス好きだよってこと言いたかっただけだから! 他意とかないからね、マジでっ!!!」
いつもの調子に戻ったフェアヴェントに、ヲルは毒気が抜かれた気がした。
「ンじゃあ、いってくるぜボス」
暫くして出てきたベーゼが、フェアヴェントを伴って入り口へと急いだ。
声はかけずとも勝手に帰ってくる。
何かしでかせば、全て親が責任を取るものだ。
──ベーゼの妹であれば、ヲルの娘も同じ。
傍に置いた端末を慣れた手つきで操作する。
万が一の際に動くようにとヲルは仮定の依頼をどこぞへと伝えた。
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「あんなに怒ることぉ? だって、面白くなぁい? 頭脳も遺伝するのかとかさぁ、ゲニーお兄ちゃんなら分かってくれるでしょ?」
ベーゼが家から飛び出して行った後にも、帰りを待ちながら兄弟で未だに話し合っていた。
「うーん、分かんなくもないんだけどさぁ? それを兄弟がするってのとはまた違うんじゃないかなぁ、とオレは思う訳よ。耳に痛いこと言うようだけど、ジェニーの身体を傷つけても責任を取らない相手との"実験"なんてするもんじゃないよ」
「責任って言われても、もう同意しちゃったし……大切に育ててくれるって」
「それはまた別問題でしょ?」
「……何より、最近まで君たち2人は亡くなったと思ってたんだから、兄貴が怒るのも当然なの。大切な妹のことなんだから、それぐらいは許してよ」
もう呼びたくもないが、"母"から聞かされたのは「妹たちは生まれてすぐに死んだ」と、その一言だけ。
あの時の失望は思い出したくもない。
ベーゼが結婚してから様々な経緯があって、ボスがまたお節介にも再会に漕ぎ着けてくれた今、妹のために怒るベーゼを止める気はゲニーには微塵もなかった。
しかし、そんな双子の兄たちの想いとは裏腹に、おもむろに立ち上がったジェニーは最適解を思いついたかのように口走る。
「そうだぁ! じゃあ〜、ワタシが責任取れば良いんだよねぇ!?」
「……え???」
直情型のベーゼと似ているのは、意外にもジェニーだった。
止める声も聞こえないのか、残された2人で痛む頭を抑える。
子供を産んで存外たくましく成長した妹の想定よりも悪い結果にならなければ良いと、ゲニーはその姿を見送るしかなかった。
To be continued...
(#12のジェニーのプロポーズに繋がった、という妄想です)
あのチャンスカードは重婚もあるので今後の関係の変化に興味津々です。
次第によってはベーゼがさらに激怒してしまいますが……まあ、知能犯なリンリー君なので脳筋な狂犬が煙に巻かれて勝てないに1万シムオリオンですかね。
そして、ベーゼの女体化の名前が思いつかなくてただいるだけになっちゃいました。
『アードラー兄弟の日常』に登場する人物が増えすぎてワールドの整理だけで全然プレイできないジレンマががが。
あと、おまけ話も一つご用意いたしました。
リンリー君といえば、あの魔法学校の方にも入学しますよね。
と言う訳で、最後にまた短い茶番ですがよろしければご覧下さい。
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おまけ「職業病」
「……はい。申し訳ありませんが、私はいま休暇中でして……直近で「その名前」を聞いた気がしますね? いえ、何も。……ええ、また後日」
余程急用だったらしいクライアントからの連絡を切って、アーダルベルトは溜息を吐いた。
(……彼でないと良いのですが)
学友の女性と会話している分にはおかしな点はない。
しかし、頭脳明晰な相手との間に子を設ける提案をすると今しがた聞いた所だ。
確か、いま話しているアリッサもそうではなかったか──?
※アリッサちゃんから「服装をからかう」されるリンリー君。
(リンリー・カンナイ。彼が同一人物であれば、何かしら行動を起こすでしょうね……まあ、起こさなくてもベーゼ君への情報提供ぐらいにはなるでしょう)
同じ学舎の観察対象を眺めながら、アーダルベルトは逐一言動まで記憶していく。
もし、依頼されたのが彼であった場合でも──いつもの通り、抜かりなく。
染みついた癖は、遠い地へ来てもあまり変わりないようだった。
「これからどうなるのか……楽しみですね?」
end.
リンリー君包囲網。
卒業後に何かあればアダにも命を狙われそう……リンリー君、生きて……。
まえがみさんのリンリー君と、ましろさんのアリッサちゃんもお借りいたしました!
(最後の茶番に付き合わせて申し訳ありません。ただ意地悪は自律です。)
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!!!
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